ビルメンテナンス業とは、商業施設や病院、介護施設、ホテルやオフィスビルなどの建物を対象とし、保守・清掃・管理などの維持サービスを提供する事業を指します。
定期的に収入が入ってくるストック型ビジネスのため、安定した売上が見込めることから、新たな収益源を確保したい買い手企業から人気があります。

一方、事業モデルが労働集約型のビジネスモデルであるため、従業員の高齢化や慢性的な人手不足が課題となっており、一括した人材確保や有資格者の獲得を目的として、M&Aが選択されています。

また、昨今、単純なビルメンテナンスだけではなく、建物の価値向上のための総合的なマネジメントを行う「ファシリティマネジメントサービス」を提供する企業が増えており、地場大手企業、商社や不動産業がビルメンテナンス事業を内製化することで、サービスを拡充する動きも見られます。

このようにサービスが多様化し、競争が激化していることから、今後も大手への集約が更に加速していくと予想されます。