譲受企業のH社様は、自社の更なる発展を目指して、同業種を譲受するニーズをお持ちでした。
H社の社長様は、地場を大事にしながら積極的に事業拡大を考えておられる社長様です。
今回、H社様をご紹介させて頂く理由は、譲渡後すぐに社員の方が退職され、
そのカバーを通常では考えられない形で実現された企業様だからです。
通常、退職した社員のカバーを考えると、外部から新しく人を雇用する、
内部から人を異動させる方法が一般的だと思います。
ところがH社様は、退職された社員の方を丁寧に説得され、再入社して頂くことを
成し遂げられました。
M&A前に私は、定性的、定量的な情報を確認してキーマンになり得ない方だと
判断していましたが、H社様の社長様は「あの人はできる人だと思う。」と
私にお話しされていたことが印象に残っています。
現在は、その方が幹部社員として非常に素晴らしい働きをされているそうです。
業績も好調で、さらに新しいエリアに進出するとお伺いしています。
一度、退社された方に再入社頂くことはハードルがかなり高いかもしれませんが、
しっかりと信頼し、対話することが出来れば「人が動く」ことを感じられたケースでした。