経営理念・ビジョン
M&A実行前に、必ずM&A成立後の「経営理念・ビジョン」を策定することについて、今回はもう少し詳細に書かせて頂きたいと思います。
M&Aを検討、実行するにあたって、経営理念・ビジョンを策定する際のポイントは、
1.譲渡企業の使命とは何か?
2.譲渡企業の顧客とは誰か?
3.譲渡企業の顧客にとっての価値とは何か?
4.譲渡企業の成果は何か?
5.譲渡企業の事業は何になるか?
6.譲渡企業と自社の相乗効果(シナジー)は何か?
になります。
例えば、譲渡企業が印刷業だった場合の顧客にとっての「価値」とは何でしょうか?
ただ単に紙を印刷することが、顧客に提供する価値ではありません。
印刷することでその顧客に「人・情報を集める」ことに価値があるはずです。
価値を満たすことで、成果=顧客の満足があります。
その上で「人・情報を集める」ことを顧客は求めていますが、社会環境の変化があります。
スマートフォン、RPA、DX(デジタルトランスフォーメーション)等の進展で、紙以外の技術、サービスも組み合わせながら時代の変化に対応していく必要があります。
その変化に対応することができれば、チャンスとなり顧客の幅、量が増えるはずです。
またM&Aの場合、自社との相乗効果(シナジー)が特に重要になります。