M&Aが拡大している昨今、様々な業種のM&Aがさかんに行われています。
ただ、業種によってそれぞれチェックすべきポイントが異なります。
M&Aの当事者として、M&Aを成功させるためには、業種毎にチェックすべきポイントを事前に踏まえておかなければなりません。
今回のコラムでは、建設業M&Aに絞った、現況とチェックポイントをご紹介させて頂きます。
建設業M&Aの現況=建設業M&Aが多い理由
①経営者の高齢化
国土交通省のデータによると、建設業就業者は、55歳以上が約34%、29歳以下が約11%と他業種と比較しても高齢化が進行し、事業承継が大きな課題となっています。
②技術力のある有資格者の確保が急務
総務省がまとめた2021年の労働力調査(基本集計)の平均結果によると、建設業の就業者数は482万人で、ピーク時の685万人から30%減となっています。
そのため、有資格者、労働者の確保が事業者に求められています。
③隣接業種への進出
市場ニーズの拡大により、「総合建設業」と「職別工事業」の垣根を越えて将来を見据えて隣接業種へ進出するM&Aが広がっています。
建設業界では事業承継型M&Aのみならず、人材確保、隣接業種への進出、エリア拡大を目指してM&Aがさかんに行われています。