M&Aの知識コラム譲渡企業様(譲渡オーナー様)向け

債務超過&赤字企業が好条件でM&Aできた事例【譲渡企業様向け】

投稿日:2022年2月25日 最終更新日:

2021年のM&A件数は4,280件と、2年ぶりに過去最高を記録しました。
様々な業界で活発にM&Aが行われています。

弊社では、民事再生を選択された企業様のスポンサー型M&A等、
様々なケースのM&Aをお手伝いさせて頂いていますが、
今回は、「債務超過&赤字企業が好条件でM&Aを行えた」ケースを
ご紹介させて頂きたいと思います。

香川県×香川県のM&A事例
譲渡企業は債務超過&赤字で健康不安が・・・

譲渡企業は、先代が創業された企業様で、地元で業歴が長く歴史ある企業様でした。
後を引き継がれた現社長様には持病があり、健康不安がある中で企業を運営されていました。

そのような状況でしたので、譲渡企業は帳簿上も実態も債務超過かつ赤字で、
金融機関の借入金も、支払い猶予を受けるリスケジュールを実行していました。

体調不安がある中では現況を変えることは難しく、
まだ50代とお若い年齢でしたが、M&Aすることをご決断されました。

リスケジュール期限が3ヶ月後に迫る

金融機関より支払猶予を受けていたリスケジュールの期限が、
弊社が契約してから3ヶ月後と非常に短く、
近隣かつ同業のM&Aが最もスピードをもって現状を解決できる方法と考え、
弊社も急ぎ譲受候補先を探索させて頂きました。

買収監査での暖かい言葉

買収監査の際に、譲受企業様より、現社長の体調を心配するお言葉や、
譲渡後の生活を心配するお言葉
があり、譲渡オーナー様が涙ぐみながら
譲渡後の運営についてご相談されました。

通常では考えられない好条件

債務超過&赤字の企業様でしたので、通常は金融債務のみ免除となるところが、
譲受企業様の好意があり、譲渡対価有、月額報酬3倍超
(※業績が向上した場合、さらに増額の提示有)

という、譲渡オーナー様にとって非常にメリットのある好条件でM&Aが成立しました。

取引が成立したポイント
ポイント①

譲渡企業社長様と譲受企業様の人柄

譲渡企業の社長様は、健康不安がありましたが、真面目で誠実なお人柄でした。
譲受企業様も、逆境をバネにして企業を経営してきた経験をお持ちで、
非常に優しい気質の企業様でした。
譲渡条件だけでなく、双方の考え方、性格が合うことは、
M&Aを決定する上で非常に重要な要素です。

ポイント②

譲渡企業と譲受企業の相乗効果があった

同業種のM&Aは、譲渡後の運営について相乗効果が認められやすく
運営について相互にメリットを見出しやすい点があります。

ポイント③

企業情報を包み隠さず全てを開示する

買収監査の時点で問題や情報を開示するよりも、当初から情報開示した方が
相手方の信頼を得やすく
なります。
今回も様々な側面で弊社が事前にヒアリング、調査、対応を行い、譲受企業様に御提案させて
頂きましたので、買収監査の時点で大きな課題が全く出ませんでした。

いかがでしょうか。
M&Aには様々なケースがありますが、赤字&債務超過でも好条件でM&Aを実行することが出来ます。

M&Aアドバイザーの諦めない姿勢が重要です。

弊社が皆様のアドバイザーとして皆様の新しい絵を描くお手伝いが出来ますことを
楽しみにしています。

2021年のM&A件数は4,280件と、2年ぶりに過去最高を記録しました。
様々な業界で活発にM&Aが行われています。

弊社では、民事再生を選択された企業様のスポンサー型M&A等、様々なケースのM&Aをお手伝いさせて頂いていますが、今回は、「債務超過&赤字企業が好条件でM&Aを行えた」ケースをご紹介させて頂きたいと思います。

香川県×香川県のM&A事例
譲渡企業は債務超過&赤字で健康不安が・・・

譲渡企業は、先代が創業された企業様で、地元で業歴が長く歴史ある企業様でした。
後を引き継がれた現社長様には持病があり、健康不安がある中で企業を運営されていました。

そのような状況でしたので、譲渡企業は帳簿上も実態も債務超過かつ赤字で、金融機関の借入金も、支払い猶予を受けるリスケジュールを実行していました。

体調不安がある中では現況を変えることは難しく、まだ50代とお若い年齢でしたが、M&Aすることをご決断されました。

リスケジュール期限が3ヶ月後に迫る

金融機関より支払猶予を受けていたリスケジュールの期限が、弊社が契約してから3ヶ月後と非常に短く、近隣かつ同業のM&Aが最もスピードをもって現状を解決できる方法と考え、弊社も急ぎ譲受候補先を探索させて頂きました。

買収監査での暖かい言葉

買収監査の際に、譲受企業様より、現社長の体調を心配するお言葉や、譲渡後の生活を心配するお言葉があり、譲渡オーナー様が涙ぐみながら、譲渡後の運営についてご相談されました。

通常では考えられない好条件

債務超過&赤字の企業様でしたので、通常は金融債務のみ免除となるところが、譲受企業様の好意があり、譲渡対価有、月額報酬3倍超(※業績が向上した場合、さらに増額の提示有)という、譲渡オーナー様にとって非常にメリットのある好条件でM&Aが成立しました。

取引が成立したポイント
ポイント①

譲渡企業社長様と譲受企業様の人柄

⇒譲渡企業の社長様は、健康不安がありましたが、真面目で誠実なお人柄でした。
譲受企業様も、逆境をバネにして企業を経営してきた経験をお持ちで、非常に優しい気質の企業様でした。
譲渡条件だけでなく、双方の考え方、性格が合うことは、M&Aを決定する上で非常に重要な要素です。

ポイント②

譲渡企業と譲受企業の相乗効果があった

同業種のM&Aは、譲渡後の運営について相乗効果が認められやすく、運営について相互にメリットを見出しやすい点があります。

ポイント③

企業情報を包み隠さず全てを開示する

⇒買収監査の時点で問題や情報を開示するよりも、当初から情報開示した方が、相手方の信頼を得やすくなります。
今回も様々な側面で弊社が事前にヒアリング、調査、対応を行い、譲受企業様に御提案させて頂きましたので、買収監査の時点で大きな課題が全く出ませんでした。

いかがでしょうか。
M&Aには様々なケースがありますが、赤字&債務超過でも好条件でM&Aを実行することが出来ます。

M&Aアドバイザーの諦めない姿勢が重要です。

弊社が皆様のアドバイザーとして皆様の新しい絵を描くお手伝いが出来ますことを楽しみにしています。

この記事の執筆者

新川 功雄(取締役副社長/M&Aシニアエキスパート)

早稲田大学卒。大手サービス会社、マーケティング会社、外資系企業に勤務。赤字債務超過の中小企業を経営し、黒字企業に立て直した後、自身の会社を事業譲渡して、2016年から現職。首都圏への進出、上場企業のM&A支援等を経験。

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