先日、管工事業を営む譲渡企業様がクロージングを迎え、株式譲渡が成立しました。
本件の着手は2021年の年初で、売主様との御相談、ご契約から実質「4カ月」での
M&A成立となりました。
私のこれまでの経験の中で、最もスピードの速い成約事例です。
売主様の企業は、“実質債務超過”になっていて、現金が十分になく、金融機関の借入金の
返済が滞っている状態でした。
そのため、資金繰りに悩まれる中で、現状を変えるには自社の努力では限界があり、
M&Aをご決断された次第です。
今回の買主様は、近隣エリアで土木工事業を営まれている企業様で、お話しをしたところ
すぐにM&Aをご決断頂きました。
ご決断頂けた理由は、売主様が近隣エリアであり、相乗効果が見込めるとともに、
売主様ご自身の「お人柄」を買主様が非常に高く評価されていたためです。
売主様、買主様を交えた買収監査、契約の席では、買主様より売主様の体調を気遣うお言葉があり、
売主様の目に涙が浮かんでいたことが印象的でした。
今回のM&Aで売主様は借入金のプレッシャーから解放され、心強いパートナーが出来ただけでなく、
売主様の給与も譲渡前より上がるという奇跡を感じるM&Aとなりました。
M&Aの運命の糸をたぐり寄せるお手伝いが出来、非常にうれしく思います。
このようなご縁をつなぐことが出来、本当にアドバイザー冥利につきると感じました。
前回のM&Aと同様、弊社のスローガンであるM&Aの”成約”よりも”成功”を、再度実感しています。
なお、今回、弊社は売主様と買主様の仲介を務めさせて頂きました。